# Interview02

現場の困りごとを、後回しにしない。働きやすさから、ケアの質をつくる。

スーパーバイザー 兼 准看護師北川 寛太Kanta Kitagawa

幼い頃、がんの治療を受けるお母様の病室で、
自分にもやさしく声をかけてくれた男性看護師。
その出会いを原点に看護師となった北川寛大さんは、介護施設の現場から
採用・運営・新規拠点の立ち上げまで経験を広げてきました。
ラシックでは、現場と本部をつなぐスーパーバイザーを担当。
なぜ「現場ファースト」を大切にするのか、
スタッフが動きやすい仕組みをどうつくるのかを伺いました。
幼い頃、がんの治療を受けるお母様の病室で、自分にもやさしく声をかけてくれた男性看護師。
その出会いを原点に看護師となった北川寛大さんは、介護施設の現場から採用・運営・新規拠点の立ち上げまで経験を広げてきました。
ラシックでは、現場と本部をつなぐスーパーバイザーを担当。
なぜ「現場ファースト」を大切にするのか、
スタッフが動きやすい仕組みをどうつくるのかを伺いました。

Topics 01母のそばで、
僕にも声をかけてくれた。
あの看護師さんが、原点でした。
母のそばで、僕にも声をかけてくれた。
あの看護師さんが、原点でした。

Q.看護師を目指したきっかけを
教えてください。

母ががんの治療で入院していた時期がありました。母子家庭で、長男だった私が病院へ荷物を届けることも多かったんです。当時は男性看護師が今ほど多くない中で、母の担当に一人だけ男性の看護師さんがいました。その方が母だけでなく、幼かった私にも『今日も来たの?』とやさしく声をかけてくれたことをよく覚えています。その姿を見て、看護師という仕事はいいなと思ったことが始まりです。

Q.看護師になってからは、
どのような経験を重ねましたか。
看護師になってからは、どのような経験を重ねましたか。

長崎の看護学校を卒業し、病院で約4年間働きました。その後は福岡へ移り、介護施設の夜勤職員として働き始めました。病院とは異なる生活の場での看護や介護を知り、現場だけでなく施設全体がどのように動いているのかにも関心を持つようになりました。

Topics 02夜勤職員から、施設を支える側へ。
現場で動いた経験が、今につながっている。
夜勤職員から、施設を支える側へ。現場で動いた経験が、今につながっている。

Q.夜勤職員から、管理や立ち上げを担うようになった経緯を教えてください。

最初は夜勤職員として入りましたが、現場で困ったことがあると、看護師やほかのスタッフから「北川さん、どうしますか」と相談されることが増えていきました。施設をまとめる役割を担う中で本部から声をかけていただき、マネージャーになりました。そこからは、既存施設の採用、現場で起きる問題の解決、新しい拠点の立ち上げなどに携わりました。今ラシックで担っている仕事にも、その経験が生きています。

Q.ラシックの立ち上げに参加しようと
思ったのはなぜですか。
ラシックの立ち上げに参加しようと思ったのはなぜですか。

安辺社長と会ったときに、これまで出会った経営者とは違う人柄や考え方を感じたことが大きかったです。私はいつか故郷の長崎で、家族を支えられるような事業に挑戦したいという目標を持っています。そのためには、すでに出来上がった組織を運営する経験だけでなく、何もないところから施設や仕組みをつくる経験が必要だと考えました。家族と離れて愛知へ来る決断でしたが、ゼロからの立ち上げに挑戦することを選びました。

Topics 03本部の考えを、現場で動ける形に。
現場の困りごとを、運営の仕組みに。
本部の考えを、現場で動ける形に。現場の困りごとを、運営の仕組みに。

Q.スーパーバイザーとは、
どのような役割ですか。

一つの業務だけを担当するのではなく、施設の中で手が足りないところや、うまく進んでいないところに入り、現場を支える役割です。ラシックでは、施設長や看護責任者と連携しながら、提供するサービスの質を安定させ、問題が起きたときに解決できる体制をつくっていきます。今後拠点が増えたときにも、同じ水準で支援を届けられるよう、指導やフォロー、仕組みづくりを担いたいと考えています。

Q.施設運営で『現場ファースト』を
大切にするのはなぜですか。
施設運営で『現場ファースト』を大切にするのはなぜですか。

以前の私は、自分の仕事が立て込むと、現場から上がった問題を後回しにしてしまうことがありました。でも、困りごとを放置すれば、スタッフは働きにくくなり、結果として利用者様へ届けるケアにも影響します。できることなら、その場で状況を確認し、すぐに解決する。職員が安心して機能できる環境になれば、施設の雰囲気も良くなり、巡り巡って利用者様への支援の質も上がると思っています。

Topics 04任せることと、任せきることは違う。
最後に確認し、責任を引き受ける。
任せることと、任せきることは違う。最後に確認し、責任を引き受ける。

Q.本部と現場をつなぐうえで、
どのようなことを意識したいですか。

本部が「この書類を提出してください」と伝えても、現場では利用者様の対応が続き、作業する時間を取れないことがあります。ただ指示を出すだけではなく、現場がどこで困っているのか、どのような手順なら実行できるのかまで考える必要があります。現場の状況を本部へ伝え、本部の考えを具体的な手順に落とし込む。その橋渡しをすることが、私の役割だと思っています。

Q.ご自身の管理面で、課題だと
感じていることはありますか。

人へ仕事を任せた後、確認まで十分にできていないことが、私の課題です。任せること自体は必要ですが、任せきりにしてはいけません。自分だけで確認しきれないときには、得意なスタッフへ『ここを見てもらえますか』と率直に頼るようにしています。ただし、お願いした仕事の責任まで相手に渡すわけではありません。最後の責任は自分にあると考え、確認する仕組みを整えていきたいです。

Topics 05「わからないので確認します」と
言えることが、利用者様と仲間を守る。
「わからないので確認します」と言えることが、
利用者様と仲間を守る。

Q.これから入るスタッフに、特に
大切にしてほしいことは何ですか。

報告・連絡・相談とありますが、まずは確認ができることです。介護や看護の現場では、薬や処置など、自己判断で進めてはいけないことがあります。経験がある方ほど『これまでこうしてきたから大丈夫』と思うこともあるかもしれません。でも、利用者様によってケアの方針は異なります。分からないときや迷ったときに、責任者へきちんと確認できる方と働きたいです。

Q.どのようなチームを
つくっていきたいですか。

年齢や経験、職種が違っても、『利用者様のために』という軸がそろっていれば、それぞれの方法や得意なことを生かしてよいと思っています。夜間など判断に迷いやすい場面でも、遠慮せず連絡でき、誰か一人だけに頼らず対応できる体制をつくりたいです。確認することは、自信がないということではありません。利用者様を守り、働くスタッフ自身も守るために必要な行動だと伝え続けていきたいです。

Message

確認することは、自信のなさではありません。
利用者様と働く自分自身を守るために、
欠かせない行動です。
確認することは、
自信のなさではありません。
利用者様と働く自分自身を
守るために、
欠かせない行動です。

現場を守ることが、利用者様を守ることにつながる。

お母様の病室で、自分にもやさしく声をかけてくれた男性看護師。
その姿に憧れて看護の道へ進んだ北川さんは、やがて一人の利用者様を支えるだけでなく、
支援を届けるスタッフや施設全体を支える仕事へと役割を広げてきました。
お母様の病室で、自分にもやさしく声をかけてくれた男性看護師。
その姿に憧れて看護の道へ進んだ北川さんは、やがて一人の利用者様を支えるだけでなく、支援を届けるスタッフや施設全体を支える仕事へと役割を広げてきました。

北川さんは、自分の弱さや失敗を隠しません。
立ち上げに十分関われなかった悔しさ。現場の問題を後回しにした経験。
仕事を任せた後の確認が足りなかったこと。
率直に振り返るからこそ、次はどうすればよいのかを具体的に考え、仕組みに変えようとしています。

本部の指示を、現場で動ける手順へ変えること。現場の困りごとを拾い、すぐに解決へ動くこと。
迷ったときに確認できる関係をつくること。
その一つひとつがスタッフの安心となり、利用者様へ届けるケアの質につながっていきます。
北川さんの『現場ファースト』は、働く人にも利用者様にも、安心をつなぐための施設運営です。

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